外為 取引の自由化

外為 相場の変動には、各国の銀行同士の売買が深く関わって来ます。先ほどの例のように、日本の銀行に外貨ばかりが貯まって来ると、それを使って円を買う動きが高まり、結果として外為相場の低下を招きます。こうした各国の銀行同士の取引によってできあがる市場をインターバンク市場と呼びます。ここでは最低でも100万通貨単位の取引が日常的にされています。

外為 ブローカーと呼ばれる業種もこのインターバンク市場に関わっています。ブローカーとは仲介業者を意味しますが、国の違う銀行同士が資金のやり取りをするとき、その仲介に入るのが外為ブローカーです。ただし現在は、外為ブローカーを通さずにコンピューターを用いて直接取引することが増えて来ています。

外為 取引は、日本の場合1997年までは外為取引を許可された特定銀行しかできませんでした。それ以外が他国と資金のやり取りをするときは、必ず銀行を通さなければならなかったのです。この銀行以外の会社、個人と銀行との二次的な外為取引によってできあがる市場は対顧客市場と呼ばれます。先ほどのインターバンク市場と対顧客市場とを合わせたのが外為市場です。このように外為市場というのは特にどこにあるというものではなく、世界中に広がっています。取引の主となる地域によって、東京外為市場とかニューヨーク外為市場、ロンドン外為市場というように言いますが、特定の東京外為取引所などというものがあるわけではありません。

外為 法(外国為替及び外国貿易法)が1998年に改正され、外為取引が一般に開放されました。そして商品先物会社や証券会社などの金融機関も直接インターバンク市場で外為取引ができるようになり、その金融機関が個人のための外為を利用した金融商品を開発して来ています。その結果外為証拠金取引、しばしばFXと呼ばれる個人向けの商品ができてきました。

外為 市場に横行した悪質業者を排除するために金融庁は法律を改正し、2005年7月から「取引業者に金融庁への登録を義務付ける」「取引業者に自己資本規制比率120%以上など厳しい財務規制を課し、報告を求める」「希望しない顧客への取引勧誘を禁止する」などを柱とする新体制を打ち出しました。これによって安全となった外為証拠金取引について、これから述べて行きましょう。